2013/07/10

制作者にはコンセプト理解がなくても大丈夫なのか?「学術的」と机上の空論にしているのは制作者なのだ

本当に現場はしがらみだらけなのか!?

昨年「しがらみのないサイトでなければRWDである必要がある。」との発言から炎上騒動になりました。

この炎上騒ぎから「現場を理解していない人には分からない。」、「しがらみだらけが現場だ。」という声をいただきました。

表立ってはやっていないですが、弊社でも制作や案件を数こなしています。その中の案件ではクライアントさんの理解が乏しい場合もありますが、最近はそれは弊社の伝え方が悪いのだと感じるようになりました。話をきちんとしてみると、弊社のクライアントは話を理解していただける方が多くいらっしゃったからです。

特に、上層幹部は理解が乏しいと良く言われていますが、私は逆に上層幹部こそ、きちんと解説すれば理解が速く進行も早い場合が多くあります。

実際のところ、現場によっては制作者が自分に蓋を閉めている、あきらめている、言われた仕事しかできない。のではないか?と思うことがあります。

日経IT Pro でも寂しい記事をこんな記事もでていますね。

▼「IT業界にいた人は使えない」 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130610/483742

制作者が”コンセプトを理解しない、技術の進化についていけてない”のではないか?

弊社は数多くの企業研修を行って、いろいろな方とお話をさせていただくことがありますが、その中で「制作者がコンセプトを理解しない、技術の進化についていけてないのではないか?」と感じるようになりました。それはお一人だけのことではありません。

まず、某企業研修でプログレッシブエンハンスメントというコンセプトは日本では流行らなかった。という言葉を貰ったことがあります。

これは仕方ない部分もあったのかも知れませんが、パソコンのIE6を中心にサイトを制作していたので、画像でのサイトが多く、CSSでデザインすることもなくプログレッシブエンハンスメントは流行らなかったと言っていたのかも知れません。

しかし、今年になって弊社が行っているCSS3講座に受講された方から、グラデーションの仕様変更でブラウザごとにCSSの記述を対応させるのは面倒ということから最終的に画像でよくないか?という言葉を貰いました。

つまり、その方は”なぜ、CSSでデザインすべきなのか?”授業で解説しているのにも関わらず、空論にしているのです。
同様に、Web上でも「制作者はコンセプトを理解しなくても制作できますよね?」という言葉をもらったことがあります。

本当にそうなのでしょうか?

  • シェアが少なくなっているのに、以前のままのIE6対策どうようなサイト制作でいいのでしょうか?
  • 発注を受けているクライアントがIE6だからいいのでしょうか?ユーザーは本当にIE6が多いのでしょうか?
  • スマートフォンからのWebアクセスが多い可能性が高いのに、ターゲットのことを理解せずにサイトを構築してもよいのでしょうか?
  • 海外でスマホを利用しようとして、画像1枚のために5,000円をユーザーからとることがユーザーメリットになるのでしょうか?

このように、Web担当者でもコーダーでも、ターゲットデバイスを理解して、ユーザーにメリットがあるように制作しなければなりません。

同様にデザイナーは、伝えるために、操作し易い様に、Webサイトの目的にあったデザインをしなければなりません。

なぜ、制作者はコンセプトを理解せずにサイトが作れるのか私には理解できません。

もしかしたら、制作者は「なぜ、コンセプトを理解する必要があるのか?」をまず理解しなくてはならないのかもしれません。
理解していないから現場で説明できる訳もなく、しがらみを作っているのではないかと思うばかりです。

現場を作っているのも自分である

私も少なからず、受託での案件をいくつかディレクションなどさせていただいていますが、現場を作っているのも自分であると感じることがあります。

それは初めてお付き合いする企業様との擦り合わせで、始めのうちは弊社のような斬新なスタイルは取り入れるのが難しいとの認識の企業様も、話をしていくにつれて取り入れる方向に変わってくる場合が多いからです。

きちんと説明すれば、クライアントも発注元も理解してくれるのです。現場を作っているのは自分自身でもあるのです。

まず、制作者がコンセプトを理解すべきです。そして、誰に質問されてもきちんと解説できるようにすべきです。そうすれば、現場も必ず変わってきます。
私にとって、現場はしがらみではありません。むしろ、自分に蓋をしていることがしがらみではないかと思う頃々です。

炎上の発端について釈明。

冒頭で紹介した炎上騒動の発端は、私の知り合いで一緒にプロジェクトを行っている人がいたのですが、フリーで自分のサイトの制作方法をブログで紹介していました。そのサイトはまっさらなサイトで今までのサイトのUIを引き連れなければならないなどの条件(しがらみ)がなかったのです。

弊社はWeb Directions Eastというイベントをサポートしています。このカンファレンスは海外が発端で海外情報をだしているのですが、単純に海外情報だから良いと解説はしていません。ですが、その方がそれらしいTweetをしていたことなどを受けて、また、今後はレスポンシブウェブデザインだと考えていることから、「しがらみのないサイトはレスポンシブウェブデザインであるべき」と発言しました。つまり、現場に対しての発言ではなかったのですが、いつの間にかそのように取られていることが多かったのでブログでまとめてみました。

最後に。

私は、「現場がしがらみ」と言っている業界は進化もしないように思います。ですから、しがらみを作らない現場に、より良いWebサイト、サービスの提供ができるようにしていきたいと思います。