2011/02/02

IEのシェア下落がとまらない。Chromeの上昇もとまらない。

2月1日に、米国のStatCounter からブラウザのシェアが発表された。ヨーロッパ市場では既に Firefox がNo1のシェアのブラウザでIEはNo2のシェアのブラウザだ。また、その他の地域(アジア、アフリカ、北米、南米、オセアニア)で IEは No1だが、一向に下落は止まらない。北米市場ではかろうじて 0.04% 持ち直したのを除いて、その他の地域ではすべてシェアを1%程落としている。


2010/01 - 2011/01 北米市場ブラウザシェア


それに対して、一方で Chromeの シェアの伸びは驚異的なものがある。なんと南米のチリでは

Chromeがブラウザシェア2位なのである。

2010/01 - 2011/01 チリ市場ブラウザシェア


驚くべきことに chromeがもっとも急速にシェアを伸ばしているのは南米だ。
2010/01 - 2011/01 南米市場ブラウザシェア


Chromeの伸びは、全地域で顕著で 軒並み どの地域でも1%以上の伸びを示している。これから Chrome OS 搭載機種が発表されたりすれば、Chrome のシェアの伸びは更に加速がつく、今年1年で 世界的には Chrome は IEの背中がみえてくるだろう、ひょっとしたらIEの背中にタッチできるくらいに近づくかもしれない。まるで箱根駅伝の区間最高タイムを出す選手のような勢いだ。

さて日本のブラウザシェアは、IEが57.69%と6割近いシェアが未だにある。しかし12月のデーターと比較すると1%下落している。またChromeは1%の上昇をつづけている、テレビCMの影響だろうか。このまま日本でも1ヶ月に1%の伸びであれば、1年後には Chromeのシェアは 単純に現在の10.93%から10%以上伸びて20%に迫る勢いになると予測する。

2010/01 - 2011/01 日本市場ブラウザ

またChromeには他のブラウザにはない特徴的な点が1つあり、IE、Firefox、Operaに比べると 古いバージョンを市場には全く残さない。例えばChrome8.0がリリースされたと同時に、自動更新機能で2ヶ月以内にChrome7.0のシェアが0%になっている。IEをみればわかるように古いバージョンをなくすために余計なコストがかかっているのに比べるとマーケティング的なコストでみると多少なりとも優位だ。またChromeユーザーの動向を完全把握することができることは新しい機能を導入が非常に簡単になる。


2010/01 - 2011/01 日本市場ブラウザバージョン

制作者としての対応としては Chromeが普及すれば、HTML5やCSS3をより活用できる場所が増えることであり、制作者にとっては非常に喜ばしいことだ。


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