超短編ブログです。
マルチデバイス向けに、ウェブサイトをコンテンツを「最適化」するとは。どうゆうことだろうか?
自分はこう考えている、ユーザーの環境を理解してコンテンツを提供すること。
しかし、これは今の段階では、デバイスごとにコンテンツをCMSやUA(ユーザーエージェント)で振り分けた所では何も実現できるものでないと考えています。
iPad を例にとって考えてみよう。
iPadの利用シーンは人によってはベッドでに寝転んで寝る前に利用しているかもしれない、ひょっとしたら一方は会議で利用しているかもしれません。
デバイスごとにユーザーエージェントを判別してコンテンツの量を少し変えたところで、
この2人の全く正反対のことをしているユーザーに最適なコンテンツを提供できるとは思えないでしょう。
「最適化」とは、ユーザーの環境を理解してコンテンツを提供する事であれば、次の例を考えてみると理解できるかもしれません。
22歳の大学生がイギリスのロンドン郊外の薄暗い駅舎のなかで時間つぶしにiPadを利用しているとしましょう。
この場合大学生の22歳の彼が夕方の駅舎の中でもっとも興味深く思うだろうとおもわれるコンテンツを提供するのが「最適化」です。
ニュースサイトであれば、その時間に22歳の大学生がその時間に好むコンテンツを過去のデータから引っ張りだして、薄暗い駅舎でも読みやすいように背景色や文字の色も変えてカスタマイズして提供するのが最適化でしょう。
そんな馬鹿なことが、と思われるかもしれません。
しかし「最適化」とはそういうことなのです。
これに最も近いこと行おうとしている企業があります。
「Google」です。
彼らは検索結果をユーザーの合わせてパーソナライズドしています。
コンテンツを場所によって切り替えています。また、その人の多く利用するサイトを学習して記憶しています。
ただ、彼らも現在の段階ではユーザーの置かれている気温や周辺明度を計測してまでコンテンツを提供できていないでしょう(ひょっとしたらできているのかもしれないが・・)。
マルチデバイスの「最適化」というものを少し落ち着いて考えてみましょう。「最適化」というのは響きのいい言葉だが、ことマルチデバイスでは、今はまだ「砂上の楼閣」のようなものかもしれないのです。
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